線維芽細胞増殖因子とも呼ばれるFGFは、美肌に欠かせない美容成分のひとつです。FGFの働きや効果、効率的な摂取方法について説明しています。
FGFは、EGF同様、人間の体内にあるタンパク質のひとつ。「線維芽細胞増殖因子」とも呼ばれ、線維芽細胞を増やす働きがあります。線維芽細胞は、肌にハリと弾力を与えるコラーゲン、しわやたるみを改善するエラスチン、保水力に優れたヒアルロン酸という、美肌効果の高い成分を生成する細胞です。この線維芽細胞が少なくなったり、働きが鈍くなることでコラーゲンが減少し、肌のハリや弾力がなくなるといわれています。
FGFには20種類以上の種類があって、それぞれに異なる働きがあります。なかでも、FGF‐1という種類は、「ヒトオリゴペプチド‐13」ともいわれている成分で、角質層に浸透し、潤いとツヤを与えて、肌をやわらかくする作用があります。また、FGF‐7は「ヒトオリゴペプチド‐5」あるいは「KGF」とも呼ばれ、髪の毛や頭皮などを健康にする働きがあるとされています。
EGFが肌の表面に作用するのに対し、FGFは表皮の下の真皮にまで働きかけます。通常、こうした成分は、角質層より下層へは届かないのですが、皮膚の表面にあるFGF受容体と結合することによって、真皮層の中にある線維芽細胞にまで届けられます。FGFが線維芽細胞を活性化することで、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の分泌量が増え、しわが改善され、弾力と潤いのある肌になったり、美白効果が得られたりするのです。
FGFは、肌再生のために必要な美容成分ですが、FGFはEGFと併用することで相乗効果があるといわれています。プラセンタには、このどちらもが豊富に含まれていますので、プラセンタを摂取することで、効率よく美肌成分を得ることができます。
美容外科などで、FGFの注入なども行われていますが、価格も高く、術後のトラブルなども少なくないので、プラセンタなどのサプリメントから摂取するのが安心でおすすめです。